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某学生寮の外壁改修の色彩検討を行いました。

改修前の寮
ベージュ系の吹付けタイルでした。
汚れ、劣化が激しくあまり綺麗ではありませんでした。

改修案
寮は男子寮で、南側に女子寮があります。
女子寮の色味は「水色」にコンクリート打ちっぱなしを合わせた外観で、それに合わせ男子寮は力強さや様々な色に合わせることが出来る「紺色」とホワイトグレーで合わせることにしました。
建物はリブが特徴的で増築を重ねているため感覚に統一感がなく、それを程よいリズムにならないかという提案からリブの側面のみに「紺色」を入れることにしました。

女子寮の外観

今回は1期工事のみで2期工事が終われば全てがパースのような色味になります。
2期工事完了が楽しみです。

リブのリズム感が想定より面白いです。
この建物は凹凸が多く、検討する際にどこに着色するのかが悩みでした。
ここの地域は景観条例が厳しく、色味の選定にも悩みましたが、幸い紺色が綺麗にでていて良かったです。

北面外観
北面はバルコニーがなく、紺色のリズムが強調されていて建物の特徴を生かせたと思います。

南面外観
塗装の切り替えはどのように施行したのか気になりますが、想像以上に綺麗に切り替えてもらってます。
ホワイトグレーの所はもう少しグレーでも良かったかもしれません…

南面外観
ただ、曇りになるとホワイトグレーのトーンが落ちるため、薄い水色にも感じます。
色の検討は難しいです。

北面外観
今回感じたことは、結局設計者がいくらデザインしたりこだわったりしても施行者がいなければただの絵に書いた餅なので、施行者に感謝する気持ちが強くなりました。
私のイメージが形として、実際のスケールとして現れることに感動しました。
たかが外観改修でも、これはGoogleマップや街の景観など世間に現れるものなので、デザインをやらせてもらって感謝です。
以下様々なアングルからの写真です。
















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